2017年度期末試験の結果および講評


[データ]


登録者:57名(2回生:43名,3回生以上:14名)
受験者:43名(2回生:32名,3回生以上:11名)
合格者:19名(2回生:12名,3回生以上: 7名)
(うち宿題点の加算による合格者:1名)

平均点:45.6点(2回生:38.91点,3回生以上:64.91点)
満点:0名


[講評など]


【問題1】(配点:30点,平均点:13.1点,満点: 6名)
 歯車が受ける伝達動力(歯車の基準円位置における周方向力F )が片持ち状態の軸に及ぼす力学的影響と軸の曲げーねじり強度の関係を安全率も考慮して考える問題でした.曲げーねじりを考える軸の危険断面(軸が軸受に入るところの断面)に生じるねじりトルクT および曲げモーメントM が 軸の中心から基準円直径の1/2だけ離れた位置に周方向に作用する力F でどのように表されるかを求めて,曲げーねじりの計算をすれば解ける問題でしたが, 曲げとねじりが作用するという系の力学状態をイメージできなかった人が多くいたようで残念です.系の力学状態をしっかりとイメージすることは強度計算において重要なので,この問題がうまく解けなかった人は材料力学などの復習をしっかりやってほしいと思います.
 なお,系の幾何学的関係(寸法)は力によって変化しないと考えてよいことを示す目的で「〜軸のたわみの影響は無視する」と出題した部分を,「曲げの効果は無視する」 と誤解する人が出る可能性に気づきました.それで曲げモーメントM を考慮していない以外は全て正しい回答には50%配点することにしましたが,該当すると思われた答案はごく少数でした.

【問題2】(配点:30点,平均点:17.7点,満点:12名)
 段付き軸の静的な応力集中に関して,
(1)引張り,曲げおよびねじりの応力集中係数が異なること,および,
(2)応力集中部における組み合わせ応力状態を適切に扱うこと,
に注意して計算する問題でした.満点が割と多いことからもわかるように半数程度の人は正しい方針で解答し比較的高得点でした. しかし,残りの人は解答方針すらわからないようで低得点でした.応力集中の扱いを誤る人は少数でしたが,主として組み合わせ応力の理解が不確かな人が低得点群を構成していました. 組み合わせ応力状態を正しく理解することは力学状態の正確な把握,そしてそれに基づく正しい強度計算の基礎となるのでこの問題がうまく解けなかった人はしっかりと復習するようにして下さい.

【問題3】(配点:40点,平均点:14.8点(小問a(15点満点):5.6点,b(25点満点):9.2点),満点:0名)
 応力集中のある部材の動的強度に関する問題で,例年とよく似た問題でした.ただし,最近”丸暗記”のような答案が多く見られることから, 今年は「材料が降伏も疲労破壊も生じない応力領域」(小問(a))を複数の耐久限度線図の情報から求める形式にしてみました.小問(b)は例年とほぼ同じく,応力集中および切欠き効果を正しく扱って 平均応力と許容応力振幅の関係を計算すれば解ける問題でした.
 小問aは授業で説明した耐久限度線図の意味を理解していれば難しい問題ではなかったはずですが,小問aが満点であった人は1名だけでした. 小問bは小問aで失敗していても正しい方針で解けば高配点となるよう採点しましたが,小問bを"満点扱い"できたのは3名でした.
 ほんの少し出題形式を変えただけですが,平均得点が50%以下となりました.過年度の問題の解き方を丸暗記形式で勉強している人がやはり多いようです. この科目に限ったことではありませんが,何事も「しっかりと納得して意味を理解する」ことを心がけてほしいと思います.

※成績に関して※
 2回生受験者の合格率は37.5%,3回生以上の受験者の合格率は63.6%でした.当然のことですが一定の基準で採点しています. 3回生以上の成績が相対的によいのは,卒業要件上この授業に是非合格したい人が多いであろうことから試験準備に力を入れるためだろうと思われます. このことは言い換えれば,ガイダンス時にも言ったように,しっかりと勉強すれば難しい試験ではないことを意味しています. 今年不合格となった人,あるいは, 試験を欠席した人はしっかり勉強して来年ぜひ再挑戦して欲しいと思います.


[合格者(開示希望者のみ)](開示希望者15名中11名合格)


A16TL007 A16TL008 A16TL038 A16TL051 A16TL052 A15TL012 A15TL023 A15TL025 A15TL051 A14TL029 A13TL022
「開示希望」に見落としはないと思いますが,上記に疑問のある人は吉岡まで問い合わせて下さい.OCUメールであれば本人と特定できるのでメールでの問い合わせにも応じます.


2017年8月10日 14時00分 更新.